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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/10/25 13:30)
(ブルームバーグ)自動車部品メーカーのデルファイ・オートモーティブは、自動運転技術を手掛ける新興企業ニュートノミーを4億5000万ドル(約512億円)で買収することで合意した。自動運転システムを自動車メーカーに供給する計画を加速させる。
24日の発表によると、この買収でニュートノミーの技術者・科学者70人を含む100人の従業員がデルファイに加わり、同社の自動運転ソフトウエア開発チームはこれまでの倍の規模となる。
ニュートノミーは、シンガポール政府とマサチューセッツ工科大学の研究・技術提携から分離して2013年に設立、米フォード・モーターのビル・フォード会長のベンチャー投資ファンドなどが支援している。一方のデルファイは来年の早い時期までに自社を2分割する計画で、1社はパワートレインを生産、もう1社は自動運転システムと他の新技術の開発を手掛ける予定。
デルファイのグレン・デボス最高技術責任者(CTO)はニュートノミー買収により、シンガポールで自動運転タクシ-の走行テストを1年早めて19年に実施することや、無人運転のテストをより多くの地域に広げることを計画していると、電話会見で説明した。
買収手続きは年内に完了予定。その時点でデルファイは、ボストンとピッツバーグ、シンガポール、カリフォルニア州サンタモニカとシリコンバレーで自動運転事業を行うことになる。同社広報担当者によると、今年末までに3大陸で60台の自動走行車が走り、18年末までには150台に膨らむ予定。
(2017/10/25 13:30)