[ ICT ]
(2017/10/26 13:30)
「顔認証精度を下げた」との報道は誤りと主張
(ブルームバーグ)秋の早い時点で、米アップルが生産上の問題によりホリデーシーズンまでに十分な数の「iPhone(アイフォーン)X(テン)」を用意できなくなりそうなことが一段と明確になっていた。難題だったのは、顔認証技術などを搭載した高機能端末をどうすれば十分な数で量産できるか、ということだ。
ウォール街のアナリストやファンのブログがアップルがつまずく兆候を注視する中で、同社は解決策を思いついた。同社はサプライヤーに対しひそかに、製造を容易にするために顔認証技術の精度を落としてもよいと伝えたと事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
アイフォーンXは11月3日に発売が予定されているため、この動きが奏功したかどうかすぐに分かるだろう。一部のアナリストはアイフォーンXの供給が当初の需要に対応するには依然十分ではない可能性があるとの見方を示している。凱基証券(KGIセキュリティーズ)の 郭明錤(ミンチー・クオ)アナリストは、アイフォーンXの出荷台数は発売日までが200万-300万台、10-12月(第4四半期)は2500万-3000万台になると予想している。
アップルの広報担当トルーディ・ミュラー氏は、顔認証機能「フェイスID」の「精度仕様を下げたというブルームバーグの主張は全くの誤りであり、フェイスIDが顔認証の新しいゴールドスタンダードとなることを期待している。フェイスIDの質と精度は変わっていない。フェイスIDを使って他人が偶然にアイフォーンを解除する確率は100万分の1にとどまっている」とコメントした。
原題: Inside Apple’s Struggle to Get iPhone X to Market on Time (1)(抜粋)
(2017/10/26 13:30)