[ ICT ]
(2017/10/30 12:00)
(ブルームバーグ)中国の滴滴出行がタクシーの配車サービスで日本に進出するため、第一交通産業と協議していることが明らかになった。滴滴出行の親会社の小桔快智に出資するソフトバンクグループがこの取り組みを支援している。
事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにしたところによると、滴滴のアプリを使い慣れた中国からの観光客向けに中国語で提供される予定。2018年春のサービス開始を目指しており、東京のほか、中国人観光客に人気の高い大阪や九州、北海道、沖縄での配車サービス提供を計画している。
全国ハイヤー・タクシー連合会の資料によると16年度の国内タクシー業界の営業収入は1兆7230億円。滴滴にとっては世界最大規模の市場への進出で、すでに13年に国内上陸を果たしたウーバー・テクノロジーズや、日本交通が他のタクシー会社と連携して手掛けている配車アプリ「全国タクシー」と競合することになる。
滴滴と第一交通の連携については日本経済新聞が30日付の朝刊で先に報じた。福岡証券取引所に上場している第一交通株は、一時前週末比11%高と約8カ月ぶりの日中上昇率となった。
(2017/10/30 12:00)