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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/10/31 14:00)
市場シェア15%に拡大、「RAV4」も好調
(ブルームバーグ)米国の自動車市場でトヨタ自動車が好調だ。トヨタの市場シェアは7-9月期に2009年以来となる15%に達した。中型セダン「カムリ」より売れているスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」の好調さが際立っている。7-9月期は毎月、米フォードを上回る好調ぶりで、10月もこの勢いが続いたようだとアナリストらはみている。
アジア最大の自動車メーカーであるトヨタは、米国でより大きな意味を持つリテール販売の主導権も握ろうとしている。
リテール販売、つまり個人向けの販売台数は一般的にメーカーごとの総販売台数に勝る需要指標とみなされている。総販売台数には政府機関それにレンタカー会社を含めた民間企業への大口の値引き販売が含まれるためだ。
LMCオートモーティブによると、1-9月の総販売台数で首位の米ゼネラル・モーターズ(GM)にトヨタは36万台余り水をあけられているものの、リテール販売台数での差は約7万台にすぎず、前年同期からその差は半減している。
トヨタ北米事業のセールス担当幹部ボブ・カーター氏はインタビューで、「われわれが重視しているリテール販売台数は実際に3%増えている」と説明し、「今の勢い」からして年間総販売台数は当初予測の244万台を突破すると見込んでいると述べた。
ブルームバーグが集計したアナリスト予想では、トヨタが11月1日に発表する10月の販売台数は前年同月比4%増と大きな伸びとなりそうだ。一方、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は12%減と不振が見込まれる。
業界全体での10月の販売台数は恐らく年率換算で約1760万台と、9月の1860万台ペースに次ぐ今年2番目に好調な月となりそうだ。特にヒューストン地域やフロリダ全域でハリケーンに被災した車両の買い替え需要が続いており、販売を押し上げたようだ。
(2017/10/31 14:00)