[ 政治・経済 ]
(2017/11/1 15:30)
自民、公明両党の連立による第4次安倍内閣は1日夜、皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て正式に発足する。安倍晋三首相(自民党総裁)は同日召集された第195特別国会の衆参両院本会議で、第98代の首相に選出された。先の衆院選で憲法改正に前向きな勢力が国会発議に必要な3分の2を超えたことを受け、改憲実現へ与野党の議論を呼び掛ける見通し。
首相は1日夜、首相官邸で記者会見し、今後の政権運営などを説明する。改憲のほか、自民党が衆院選で公約した幼児教育無償化など「人づくり革命」に全力を挙げる考えを表明。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応に万全を期す姿勢を示すとみられる。
この後の初閣議で、2017年度補正予算案の編成を指示する方針。補正には待機児童解消に向けた受け皿整備や、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)が大筋合意したことを受けた国内農業対策などを盛り込む方向だ。
首相は衆参両院本会議で指名を受けた後、公明党の山口那津男代表と結束して政権運営に当たる方針を確認。菅義偉官房長官が閣僚名簿を発表する。政策の継続性を重視して、8月の内閣改造で任命した閣僚全員を再任する。
第4次内閣の発足は、吉田茂元首相に続き戦後2例目。首相が来年の自民党総裁選で3選を果たせば、歴代最長の首相在職日数も視野に入る。
衆院本会議では、正副議長選挙が行われ、議長に自民党の大島理森氏、副議長に立憲民主党の赤松広隆氏がそれぞれ選出された。(時事)
(2017/11/1 15:30)