[ ロボット ]
(2017/11/8 05:00)
経済産業省などが主催する国際ロボット競演会「ワールド・ロボット・サミット2018」(WRS)のインフラ・災害対応競技委員会は、競技内容の概要を決定した。プラント設備の日常点検と事故調査など、一つのロボットに対して平時と災害時の両方への対応力を競わせる。平時と災害時の両立モデルの構築を促す。参加チームの公募を8日に始める。
インフラ・災害対応競技ではプラントやトンネルなどの3種目でロボットの対応力を競う。プラント種目では施設の各所に配置されたメーターの点検、設備の稼働音や振動を計測する異常診断、災害時に煙がたちこめて油やがれきが散在する施設での調査などを競技とする。普段から使っているロボットを事故時に投入し、状況を把握して設備のバルブ開閉など初期対応を行う。
トンネル種目ではトンネル内の火災や玉突き事故を想定。がれきの下の車両にいるけが人調査や救助、放水ホースを使った消火活動を競う。シミュレーションでの競技であるため、重機のようなロボットを自由に設計して対応力を検証できる。
プラント種目で平時から災害時の初期対応、トンネル種目で災害時の初期調査から重作業まで行う連続した競技として設計した。三つめの標準性能種目ではロボットの対応力を、センシングや移動性能などの各要素に分けて評価する。課題が連続した競技で幅広い対応力を競いつつ、要素技術を個々に検証してロボット開発を促す。
(2017/11/8 05:00)