[ ICT ]
(2017/11/9 05:00)
ロボホンが聴覚障がい者と健聴者の『架け橋』に―。NTTデータとシャープは8日、ロボット型携帯電話「ロボホン」向けの手話通訳ソフトを共同開発したと発表した。人工知能(AI)技術「ディープラーニング(深層学習)」を活用した。企業の窓口対応における手話通訳や、手話教育などの場面で活用されるよう、早期の実用化を目指す。
ロボホンがAI技術で聴覚障がい者の手話の動きを認識して分析し、手話の意味する単語を日本語で発話する。また、発話した内容をスマートフォンなどの他の端末にチャット形式で表示する。さらに健聴者の発話を認識して、その内容をスマホなどの端末に表示する。
現在は日本語に対応した手話1種類を認識できる。将来は文章や国際手話など、認識できる種類を増やす予定。NTTデータの谷中一勝AI&IoTビジネス部長は「ビジネスというよりも障がい者と健聴者のコミュニケーションを支援する社会貢献活動的な側面が強い」と開発の意義を述べた。
NTTデータはシャープの組み込みソフト開発会社を買収し、1月から「NTTデータSBC」として子会社化した。これをきっかけに、社内でロボホン専用ソフト開発コンテストを開催。コンテストの最優秀賞を受賞したのが手話通訳ソフトだった。
(2017/11/9 05:00)