[ その他 ]
(2017/11/14 05:00)
経済産業省の情報発信サイト『METI Journal』では政策特集を連載している。その内容を再編集し改めて紙面に展開。今回のテーマは「フィンテック」。金融(ファイナンス)の世界にテクノロジーの波が押し寄せている。1回目は、WiL共同創業者兼最高経営責任者(CEO)の伊佐山元さんのインタビュー。
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【ITが金融の本丸に】
―フィンテックは金融を変えますか?
「テック(技術)が産業を変革するきっかけになる例が増えている。例えば自動車。電化が潮流となり、内燃機関からモーターへのパラダイムシフトが起きている。古くからの産業がITなどテックで大きく構造が変わってしまう。今回はそれが金融という規制産業に起こった。金融業界はこれまでもIT活用してきたが、IT産業が金融の本丸に入り込んできたのは初めてだ」
―どのようにフィンテックは始まったのでしょうか?
「決済分野では90年代にペイパルが登場。さらに、銀行が専有してきた貸し出しローンのような機能にまでシリコンバレーのベンチャー企業が乗り出してきた。金利設定や審査などの機能を持ち、借り手を貸し手と直接つなげることがITで可能になった」
【キャッシュレス】
―日本の状況は?
「こうなってほしいという方向性は二つある。一つはキャッシュレス化。日本は現金志向が強く、新しいサービスがはやらない言い訳にされている。ただ米国だってチップ文化があるからキャッシュレス化が進まないとされてきたが、現金がなくても困らない社会になりつつある。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、キャッシュレス化は外国人観光客の利便性を高められる。電子マネーや仮想通貨が普及し両替する必要も無くなれば、海外へ出かけるハードルも低くなる」
【金融リテラシーの向上】
―もう一つは?
「日本人の金融リテラシーの向上だ。日本は源泉徴収されるが、欧米では個人で確定申告するため、どう節税し、資産を増やすためにどう運用すれば良いかを自然と考えなければならない。働いて稼ぐ重要性は否定しないが、欧米では投資スキルもないと良い生活はできない」
*続きはMETI Journalでお読み下さい
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(2017/11/14 05:00)
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