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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/15 05:00)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、12月に燃焼試験を行う新型基幹ロケット「H3」のエンジンを種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で公開した。公開したのはロケットの最下部にある新型1段エンジン「LE―9」の実機型となる2号機。4―7月に実施した同1号機の試験結果を反映し、12月の燃焼試験に向け準備を進めている。
LE―9の推力は150トン。バルブの駆動方式を電動とすることで、推力となる燃焼ガスの混合比の連続制御を可能とし、燃焼試験を簡易化することができた。さらに部品点数を減らすことで低コスト化も実現した。
エンジンシステムは三菱重工業、ターボポンプはIHIがそれぞれ担当した。
H3プロジェクトチームの岡田匡史(まさし)プロジェクトマネージャは、「エンジン開発には魔物が潜む。慎重に開発を進めたい」と意気込んだ。
18年度以降に実際のフライトモデル用のエンジンでの燃焼試験を行い、最終的に20年度のH3打ち上げを目指す。H3の打ち上げコストは現在のH2Aロケットの約半分の50億円を目指している。
(2017/11/15 05:00)
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