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(2017/11/22 05:00)
日刊工業新聞社が選定する「2017年(第52回)日本産業広告賞」の表彰式が21日、東京・千代田区のパレスホテルで開かれた。日刊工業新聞広告大賞を受賞したパナソニックの松下正幸副会長をはじめ、来賓、受賞企業のほか、審査委員、広告会社などから約450人が出席した。
表彰式では、井水治博日刊工業新聞社社長が「いずれも劣らぬ力作ぞろいだった。並々ならぬ努力と情熱に敬意を表したい」とあいさつした。
嶋村和恵審査委員長(早稲田大学教授)は「身近なところで人工知能(AI)やロボットの活用が進む一方、世界には社会課題の残る地域がある。応募作品を通じて技術と人との関わり合いについて深く考えさせられた」と総評を語った。新聞部門37点、雑誌部門7点、情報誌部門5点に賞状や賞金が贈られた。
日本産業広告賞で日刊工業新聞広告大賞を受賞したパナソニックは、太陽光発電による社会課題の解決を表現した。有害な煙の出る灯油ランプのもとで勉強する子どもが描かれた紙面を折ると、ランプが消えて課題が解決する。松下正幸副会長は、「創業以来、商品からお知らせまでが重要と考えている」と広告の意義を語った。
NECは新聞部門第1部第1席を受賞した。さまざまな環境で音から状況を検知する技術を、大勢の声を聞き分けた聖徳太子ロボットで表した。中山啓二CRM本部長は「3秒でハッとさせ、どうICTをわかりやすくするか考えた」と話す。
同部門第3部第1席の三木プーリは、同社製スプリングが採用されているロボットの手で、高い性能をストレートに表現した。
マーケティング部制作グループの鈴木幸一氏は、「機械部品は表から見づらいが、広く知っていただきたい」とアピールした。
同部門第4部第1席の日立建機の広告は、ショベルカーが茶道でおもてなしをする。ブランド・コミュニケーション本部広報戦略室の飯村春香氏は、「技術も重要だが、根幹にはお客様と真摯に向き合う姿勢がある」と言い、人対人の大切さを表現した。
(2017/11/22 05:00)