[ ロボット ]
(2017/11/22 05:00)
日本精工は同社従来製品と比べ体積を57%削減して小型化した2軸一体型モーターを開発した。設計の最適化などにより出力トルクを維持しながら、外径を同33%減の100ミリメートルに縮小。小型化により設置面積を縮小でき、設計の自由度を高められる。発売は市場での反応を踏まえて判断する。
日本精工が開発した2軸一体型モーターは外軸用のモーターの内側に内軸用のモーターを配置し、一つのボディーで二つの独立した回転運動を出力する。円筒形状のモーターの中空穴径は36ミリメートル。長さは130ミリメートル。外側と内側のモーターの最大トルクはそれぞれ、12ニュートンメートルと、4ニュートンメートル。小型部品の取り出しや搬送での利用を見込む。
また、玉軸受の玉にセラミックボールを採用し、軽量化と耐摩耗性を実現したロボット間接用薄肉玉軸受も開発した。
IoT(モノのインターネット)の浸透によりロボットを24時間連続稼働するなどの使い方が多様化する可能性があり、次世代ロボット向け製品として提案する。
同社は両製品ともに29日に東京ビッグサイト(東京・有明)で開幕する「国際ロボット展」に出展する。
(2017/11/22 05:00)