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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/12/3 09:00)
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のセルジオ・マルキオンネCEOは2日、韓国の現代自動車との間で技術提携の交渉を進めていることを明らかにした。ただ、かねて噂されている現代自の買収・統合については「話し合っていない」と明確に否定した。
イタリア・ミラノ近郊のアルファロメオ博物館で開かれた「アルファロメオ」F1復帰の記者会見で表明したもので、複数の欧米メディアが伝えた。
それによれば、技術提携の分野では「トランスミッションと水素燃料」に狙いを定めているとした。すでにFCAは、現代自からトランスミッションなどの自動車部品を米国内で調達している関係にある。また、提携関係が買収に発展するのではとの報道陣の質問に対し、同CEOは「そうは思わない」とかわした。
一方、FCAの自動車部品部門など一部事業のスピンオフ(分離・独立)については2018年末までに完了させる方針を示した。財務改善と完成車への集中投資が目的で、対象となるのは自動車部品メーカーのマニエッティ・マレリと、ロボットメーカーのコマウ。売却あるいは外部からの資金調達を検討する。
ただ、同じく分離を検討中と言われていた高級車ブランド「マセラティ」「アルファロメオ」のスピンオフについては先送りの見通し。「(分離は)あと何年かは起こらない」(マルキオンネCEO)とし、それよりもアルファロメオのF1復帰により、広く世界市場でのブランドイメージ向上に期待をかけている。
(2017/12/3 09:00)