[ 機械 ]
(2017/12/6 05:00)
高砂熱学工業と東尾メック(大阪府河内長野市、東尾清吾社長、0721・53・2281)は、アルミニウム配管用の機械式継ぎ手「アルミおっぞんくん」を共同開発した。銅製の継ぎ手の中にゴム製のパッキンを装着して、アルミ配管と銅製継ぎ手の接触を防ぎ腐食を抑えるとともに、ロウ付けの必要もない。銅配管に比べ重量が3分の1と軽い上、低コストのアルミ配管の利用を促進できる。新型継ぎ手は高砂熱学の施工現場で活用するほか、2018年3月をめどに東尾メックが他の工事業者向けに販売を始める。
新型継ぎ手は、従来のロウ付けによる配管接合の作業が不要で、レンチだけで接合できる設計にしたのも特徴だ。
アルミ配管の接合は融点が低いためロウ付けでは溶け出すという問題があった。これを機械式接続にできるため、作業負担の軽減に寄与する。
アルミは銅に比べ市場価格が3分の1程度のため、アルミ配管の活用を増やせばコスト削減にもつながる。また、アルミはリサイクルが容易なため、再活用を進めることで二酸化炭素(CO2)の排出量を20%程度削減できるという。
今後は電気自動車(EV)のモーターの配線など向けに銅の需要が増加すると見込まれている。銅の需給の逼迫(ひっぱく)などが懸念されており、アルミ配管の需要は高まるとみている。
(2017/12/6 05:00)
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