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[ エレクトロニクス ]
(2017/12/6 05:00)
三菱電機は5日、フランス国鉄から鉄道車両向け主変圧器の試作器を受注したと発表した。三菱電機によるとフランス国鉄から鉄道車両用電機品を日本メーカーが受注したのは初めてという。フランス国鉄車両に搭載して約1年間評価した後、量産器の採用を決める。三菱電機は今回の受注を契機に欧州市場で鉄道車両用電機品の拡販につなげる。
三菱電機はフランス国鉄のサプライヤーに認定され、パリ市内・近郊を走行する通勤電車(写真)と路面電車の更新用途で主変圧器の試作器を1台ずつ受注した。受注額は非公開。
通勤電車向け主変圧器は、既存製品と同等以上の変換効率を維持しつつ、フランス国鉄の要求以上という400キログラムの軽量化を実現した。路面電車向け主変圧器は既存製品に対し電力損失を約50%低減したほか、冷却用電動ファンを不要とし約13デシベルの騒音を抑えた。
フランス国鉄は老朽化した車両の車体はそのままに、電機品のみリニューアルする更新工事に積極的に取り組んでいる。
(2017/12/6 05:00)