[ 機械 ]
(2017/12/6 05:00)
【京都】日本電産シンポ(京都府長岡京市、西本達也社長、075・958・3777)が、無人搬送車(AGV)「S―CART」の機能強化を進めている。車体を旋回せずに全方向へ走行可能な次世代製品の開発を進めており、狭い場所であっても高精度の位置調整を可能とする。発売時期は未定。顧客の要望をくみ取り、早期の製品化を目指す。
次世代品では、測位センサーを二つ配置することで周囲360度の位置情報を把握する。その上でホンダの全方位駆動車輪機構を活用。車体の向きを変えず柔軟な移動を可能にする。既存品ではセンサーが一つのため、測位範囲は270度にとどまっている。
また歯車を使用しないトラクションドライブ減速機も活用。低振動、低騒音などの性能向上を進める。
今後は複数台のAGVを同期制御する技術の開発も強化する。同期制御を活用すれば、3―4台のAGVを使って一つの大きな荷物の搬送も可能になると見込まれている。
(2017/12/6 05:00)