[ 金融・商況 ]
(2017/12/19 05:00)
18日の東京パラジウム先物相場は、12月当ぎりが前週末比301円高の4086円と大きく上げて寄り付いた。当ぎりの継続足ベースで2001年1月以来約17年ぶりの高値圏となる。
商品アナリストは「25日の納会を前に、指標となるニューヨーク相場上昇からの遅れを取り戻す動き」とみている。
NYパラジウムは今年9月以降、自動車の排ガス触媒の需要増加見通しに伴う需給逼迫(ひっぱく)懸念を背景に上伸し、同月27日には白金の価格を上回った。10月16日に1000ドルの節目を突破して以降も上昇基調は続き、先週14日には1029・85ドルと01年2月以来の高値を付けた。
これに対して、東京パラジウムは出遅れ感が強く、先週末から調整が急速に進んだとみられる。当ぎりが急伸したことで、2番ぎり以降の上昇も予想されるが、同アナリストは「当ぎりは異常な値動きであり、今後も玉次第の展開が続く」と予想している。
(2017/12/19 05:00)