[ 政治・経済 ]
(2017/12/19 12:30)
【ロサンゼルス時事】米西部ワシントン州タコマ近郊で18日朝(日本時間19日未明)、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の旅客列車が脱線し、米メディアは当局者の話として少なくとも3人が死亡したと報じた。約100人が病院に搬送され、12人以上が重篤な状態との情報もあり、犠牲者はさらに増える恐れがある。
米メディアが伝えた映像では、脱線した列車の複数の車両が高架から落下した。下を通る幹線道路をふさぐように垂れ下がった車両もある。列車は車数台とぶつかり、道路側でも負傷者がいたものの、死者はいないという。
列車には乗客・乗員80人以上がいた。地元メディアは「突然揺さぶられ、きしむような音を聞いた。丘を下っていくような感覚だった」と事故発生時を振り返る乗客の声を伝えた。
列車は18日午前6時に同州シアトルを出発し、オレゴン州ポートランドに向けて南下していた。この日は、時間短縮のために新しいルートに切り替えてから初めての運行だった。
シアトル・タイムズ紙(電子版)によれば、制限速度は多くの区間で時速約127キロだが、事故が起きたカーブは約48キロだった。一部メディアは、列車が事故直前に130キロ程度で走行していたと報じており、速度超過が事故につながった可能性もある。
(2017/12/19 12:30)