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[ 環境・エネルギー ]
(2017/12/22 05:00)
東京電力ホールディングス(HD)は21日、福島第1原発の廃炉に従事する作業員の労務費を、2018年4月から削減すると発表した。除染が進み、労働環境が改善したため。使い捨てマスクなどの軽装備で作業できる「グリーンゾーン」で働く場合、1日当たり1万円程度減らす。約5000人の作業員の半数程度が対象となる見通し。
原子炉建屋の周辺などでフィルター付きの半面マスクを着用する「イエローゾーン」や、全面マスクが必要な建屋内の「レッドゾーン」で働く作業員の労務費は維持する。
東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は記者会見で、「環境が改善された分を労務費に適正に反映させる」と述べた。だが、東電HDが作業員を対象に9~10月実施したアンケート調査では、38.7%の人が被ばくなどを理由に「不安がある」と回答。労務費削減が人材確保に悪影響を及ぼす恐れもありそうだ。(時事)
(2017/12/22 05:00)