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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/12/26 05:00)
【立川】東京ニホス(東京都奥多摩町、武田純久社長、0428・85・2656)は、少子高齢化などを受け、経営の中核を転換、既存のアナログ計測技術を生かして事業の再生を図る。投入商品は従来の他社製品に比べ小型化した「ハンディーメジャー」。直径50ミリメートルのウレタンゴムの車輪を回転させ、さまざまな材質や形状の長さを効率的に計測する。消費税抜きの価格は1台7600円から。製造業や小売業、建設業などの需要を見込み、電子商取引(EC)サイトを中心に販売、2018年12月末までに月産200台を目指す。
ハンディーメジャーは、長さ1センチメートル―1キロメートルまで対応でき、誤差は0・24%以内。1秒当たり70センチメートルの長さまで計測できる。新たな市場開発に向けてそろえた商品はホームセンターなどの業務向け。ビニールや紙、布など面積の大きいものを挟んで測る「シート」、被覆電線やエアホース、ひもなどを通して測る「コード」、台に固定する「テーブル」、直線や曲線などに当てて柔軟に測定する「フリー」の4種類。
東京ニホスは、1996年設立。歩行用測量器「ローリングメジャー」を製造販売し、学校用の体力測定機や携帯電話の部品加工などを手がけてきた。だが、携帯からスマートフォンへの転換で売上高が激減しており、大転換が求められていた。
また、祖業も少子化に伴い自治体などを通じた学童向け製品の受注が落ち込んでいた。現在の年商は約1500万円で従業員数も3人だが、小売業向けのBツーB型商品の投入で再生、拡大を目指す。
同社は東京都中小企業団体中央会の「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」を受けている。
(2017/12/26 05:00)