[ 金融・商況 ]
(2017/12/30 10:00)
「フリップニング」に異変
ビットコインが首位を走る仮想通貨の時価総額競争で、し烈な2位争いに異変が起きた。ここ最近急伸した仮想通貨が29日、一躍2位に浮上した。
その仮想通貨はリップルだ。2013年に登場したリップルの時価総額は28日以降に33%増えて760億ドルに達し、イーサリアムを抜いて2位となった。イーサリアムは730億ドルを若干下回る水準で3位に転落。ビットコインの時価総額は約2500億ドルと、2位以下を大きく引き離している。
これは「フリップニング(逆転劇)」を期待するイーサリアムの投資家にとって思わぬ展開だ。フリップニングという言葉は、イーサリアムの時価総額がビットコインを追い抜いて、仮想通貨の首位に立つことを指すもので、イーサリアム投資家の間で使われている。
だがイーサリアムは、今ではビットコインに追いつくどころか他の新興仮想通貨に追い抜かれる事態となった。先週には、8月に誕生したビットコインキャッシュがイーサリアムを脅かす存在と見られていたが、ビットコインキャッシュはその後大きく下落。その一方で、リップルは今年に入り2万%高と猛追してイーサリアムを捉え、フリップニング劇の主役は交代した。(ブルームバーグ)
(2017/12/30 10:00)