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[ 科学技術・大学 ]
(2018/1/4 05:00)
横浜国立大学大学院の福田淳二准教授、小林優香大学院生、関東学院大学の本間英夫特別栄誉教授らは、手術後の傷や臓器の形状に合わせた細胞シートの作製法を開発した。MRI(磁気共鳴断層撮影装置)の画像から患者の体に合わせた鋳型を作り、その表面で細胞を培養する。手術後の傷による癒着を防ぎ、回復を早める効果が期待できる。2018年度中にも横浜市立大学医学部と、動物を使った実験を始める。
細胞シートは患者自身の細胞を培養し患部に貼り付けて細胞を定着させる。ただ、既存の平らな細胞シートは、ひだのある複雑な構造をした小腸や大腸などへの移植が難しかった。
福田准教授らが開発した手法は、内臓の形状をMRI画像から3次元化し、3Dプリンターの手法の一種「マイクロ光造形法」を使って鋳型を作る。内臓と同形のシートができるため定着しやすく、シートのムダも減る。
研究チームは3ミリ―4ミリメートルのウサギの形をした...
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(2018/1/4 05:00)
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