[ ICT ]
(2018/1/4 14:00)
世界最大の有料音楽ストリーミングサービスを展開する英スポティファイはニューヨーク証券取引所への上場を申請した。事情に詳しい関係者が明らかにした。ただ一般的な株式公開とは異なり、資金調達を行わず、株式を直接登録する方針だ。
有料会員が6000万人を超えるスポティファイは安定的な現金収入を得ており、新たな資金調達を必要としていない。このため既存株主に取引所での持ち株売買を認めるにとどめる計画。新株発行がなければ引受手数料の支払いも不要となるほか、発行済み株式の希薄化も避けられる。
スポティファイの価値は約150億ドル(約1兆6900億円)と評価されている。直接登録による株式上場はこれまで、小規模な発行体や不動産投資信託が活用してきたが、実現すればニューヨーク証取では初となる。同証取はスポティファイ上場に向け米証券取引委員会(SEC)に規定変更の許可を求めている。
非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語ったところによれば、スポティファイは1-3月期中の上場を目指すとする部外秘の書類をSECに先月後半送付した。同社の上場申請はアクシオスが3日、先に報じていた。(ブルームバーグ)
(2018/1/4 14:00)