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[ 化学・金属・繊維 ]
(2018/1/9 05:00)
【姫路】山陽特殊製鋼は東京理科大学と共同で、火花の画像解析によって鋼材の種類を判別するシステムを開発した。鋼材中に含まれる炭素含有量を識別できる。火花試験の精度向上や、製品管理情報と実際の製品が一致しているかが管理できるようになる。同システムを使った機器を製造ラインに試験導入中で、実用化に向けた検証を進める。
鋼材の種類を識別する火花試験では、鋼材に回転する砥石(といし)をあて、飛散する火花の特徴から鋼材に含まれる成分の含有量を識別する。これまでは熟練工が火花の量などで識別してきた。
開発したシステムでは、ハイスピードカメラで撮影した火花の量や形などを画像解析し、鋼材中の炭素含有量をプラスマイナス0・05%の誤差で識別する。現在、実用化に向けたデータ蓄積を継続。熟練工減少や製品のデータ改ざん問題などに対応するシステムになりそうだ。
(2018/1/9 05:00)