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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/1/10 05:00)
フランスのルノーと日産自動車、三菱自動車は自動運転タクシーに乗り込む準備が整っている。この分野の開発に従事する社員約1000人を率いるルノー・日産連合シニアバイスプレジデント、オジ・レジック氏によると、同連合は自動運転シェアカー開発で複数のパートナーを確保しつつあり、数カ月以内に社名を明らかにする計画。三菱自を含む3社は、既に自動運転車の実験を進めている米グーグルやウーバー・テクノロジーズのようなテクノロジー企業との協業を望んでいると同氏は語った。
元ノキア幹部のレジック氏は「テクノロジー企業は我々の現在の顧客に対し、自動車を製造・販売することはないだろう」と述べた上で、テクノロジー企業にとって自動化技術はあくまで自社の主力事業を強化するものであり、その意味で「提携は可能と考えている」と語った。
ルノー、日産自、三菱自は2022年までに自動運転車15車種の開発を計画しており、このうち1車種は完全自動運転車。3社は昨年、研究開発に合わせて83億ドル(約9360億円)を投じたが、これは米ゼネラル・モーターズ(GM)に比肩する規模。
日仏連合は研究開発費の分担で一部合意に達している。日産自はディー・エヌ・エーと自動運転車両を用いたタクシーの試験走行を横浜で来年実施し、ルノーは自動運転車両の開発で仏交通サービスのトランスデブと組んでいる。日仏連合は昨年、自動運転車両に最適なバックエンドのクラウド技術の開発に共同投資する契約を米マイクロソフトと結んだ。
レジック氏は「自動運転車は我々の顧客に一層の価値をもたらす」と述べ、「車両自体に価値があるだけでなく、サービスも多大なる価値を生み出す。公正な分け前を取りたい」と語った。(ブルームバーグ)
(2018/1/10 05:00)