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[ エレクトロニクス ]
(2018/1/12 18:30)
キヤノンは複写機向けクラウドサービスを2018年内に全世界で本格展開する。第1弾として、個人や部門ごとの印刷履歴情報を管理できるサービス「ユニフロー オンラインエクスプレス」を無償で提供する。第2弾では、大手プロバイダーと連携し、ファイル共有や経費処理などのサービスを有償で提供する。競合企業もクラウド対応を強化しており、複写機を介したクラウドの利用が加速しそうだ。
複写機「イメージランナーアドバンス」の第3世代から、新しいクラウドサービスに対応した製品を発売する。すでに第3世代品を購入した顧客には、各国の販売会社と協力し、アフターケアで新サービスに対応する。機器本体の操作パネルから簡単に使える点にこだわり、ソフトウエアを作り込んだ。
第1弾の無償サービスでは、クラウドの利便性を訴求する。印刷履歴の分析により、コスト削減に役立てられる。また個人認証を使うことで情報セキュリティーを強化できる。第2弾ではボックスやシェアポイント、エバーノート、コンカーといった企業と連携し、ファイル共有やグループウエア、コンテンツ管理、経費処理サービスを提供する。
キヤノンは16-17年に刷新した第3世代のイメージランナーアドバンスが貢献し、足元は好調な販売が続く。遅れていたクラウド連携の強化により、18年は17年以上の販売拡大を目指す。
(2018/1/12 18:30)