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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/1/18 05:00)
三菱電機は17日、走行中の車から約100メートル後方にある物体を認識できる電子ミラー向けの技術を開発したと発表した。人の視覚特性を模倣したアルゴリズムと人工知能(AI)技術により、遠方でもカメラ映像から物体を正確に検知し乗用車やトラックといった車の種類を瞬時に識別する。高速道路で車線変更する際の事故防止などに役立つ。実用化の時期は未定。自動運転や運転支援システムを開発する完成車メーカーなどに提案する。
視野の中で目立つ領域に対して優先的に注意を向ける人の視覚特性を参考にした独自のアルゴリズムを開発。AI技術「マイサート」と組み合わせることで遠方検知を実現した。検知から識別までに必要な演算量が少なく物体を瞬時に認識できる。一般的な物体認識技術では現状、後方検知は約30メートルまでが限界という。
電子ミラーは16年に国が認可し、市場が拡大する。今後は単に後方映像を映すだけでなく、物体が遠方にいる段階からドライバーに注意を促し安全運転を支援する機能などが付加される見通し。三菱電機は今後、ミリ波レーダーや高精度センサー「LiDAR(ライダー)」などのセンサー情報と組み合わせるなどし、検出精度を高める考え。
(2018/1/18 05:00)