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[ 科学技術・大学 ]
(2018/1/22 05:00)
【名古屋】名古屋大学大学院理学研究科の高木新准教授らは、モデル動物の線虫が摂食行動を制御する仕組みを解明した。体の移動運動をつかさどる体壁筋の運動を抑えると、摂食器官の運動も止まった。
高等動物の摂食を調節する神経や内分泌機構の解明、肥満や過食症、拒食症などの治療につながる。
線虫で藻類由来などのたんぱく質を光照射で活性化し、体壁筋の活動を沈静化させた。それに伴い移動運動や咽頭運動が止まり、咽頭運動の抑制は数十秒続いた。光照射を止めると体壁筋は活動を回復する。
体壁筋の緩み状態を感知する器官が抑制信号を発生させる可能性が高いという。体壁筋の沈静化の情報は、神経系と内分泌系の二つの経路で咽頭に伝わることが分かった。
研究成果は米科学誌プロス・ジェネティックスに掲載された。
図下:線虫頭部の蛍光写真。咽頭(赤色)と体壁筋(緑色)(名古屋大学提供)
(2018/1/22 05:00)
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