[ 科学技術・大学 ]

東京理科大、がん増殖抑える化合物発見−年内にも動物実験

(2018/1/22 05:00)

東京理科大学生命医科学研究所の小幡裕希講師、同大理学部の椎名勇教授らは、消化管の間質細胞腫である「GIST」のがん細胞増殖を抑制して細胞死を起こす化合物を見い出した。がん細胞の中でたんぱく質を成熟させる器官の輸送機能を阻害し、細胞増殖を抑える効果があった。GISTやほかのがんの治療への応用が期待される。2018年中にも動物実験を開始する。国立がん研究センターとの共同研究で実施した。

GISTは、胃や腸の筋層に発症する肉腫。国内の発症率は10万人に2人であり、患者数の少ない希少がんに分類される。

一般的な治療では、細胞増殖の信号を伝達する酵素「Kit」を狙った分子標的薬「イマチニブ」の継続的な投与を行う。しかし、Kitに変異が起きるとイマチニブの効果がなくなり、再発してしまう。再発した患者の80%で、Kitの特定の場所に変異が起きることが分かっている。

研究チームが変異型KitのヒトG...

(残り:246文字/本文:646文字)

(2018/1/22 05:00)

※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。

Journagram→ Journagramとは

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン