名古屋工大とフォーカスシステムズ、指向性アンテナ機構の共同研究

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  発信側は特定方向に電波を発信し、受信側も特定方向からくる電波のみ受信し、発信側、受信側の電波方位が一致した位置を特定するため、より正確な位置推定が可能（名古屋工業大学提供）

【名古屋】名古屋工業大学とフォーカスシステムズは、近距離無線通信規格のブルートゥースで利用でき、電波などの強度が方向で異なる指向性アンテナ機構の共同研究を始めた。ブルートゥースの低消費電力版「ＢＬＥ」の送受信機の開発につなげる。特定情報を特定エリアに送信できるようになり、要介護者の見守りや探索、展示物や地下街の案内システムなどへの利用を想定する。

人体を含めたアンテナと送信回路との交流電流の流れにくさ量（インピーダンス）マッチングを考慮した設計開発で、発信機（ビーコン）を身に着けた状態の電波発信能力を３倍以上に高める。受信アンテナにも指向性を持たせ、通信距離１００メートル以上を目指している。