【電子版】30年に新エネ車500万台 米カリフォルニア州が大幅上積み

• 

  カリフォルニア州ロサンゼルスのEV充電施設（2017年7月、ブルームバーグ）

　【シリコンバレー時事】米西部カリフォルニア州のブラウン知事は26日、電気自動車（EV）や燃料電池車（FCV）など排ガスを出さないエコカーを2030年までに500万台に増やすとした州知事令に署名した。25年までに150万台とした従来値を大幅に上積みし、現在（約35万台）の14倍を上回る野心的な目標だ。

　エコカー普及の障害となるインフラの整備などにも25年までに25億ドル（約2700億円）を支出する方針を表明。充電施設を25万カ所、水素ステーションを200カ所に増やす。

　加州は昨年、温室効果ガスの排出枠売買を認める排出権取引制度の期限を30年まで10年間延長した。地球温暖化対策に逆行するトランプ政権とは一線を画し、独自の対策を進めている。