[ ICT ]
(2018/2/1 14:30)
米フェイスブックはニュースフィードの見直しでアクティブユーザー数と利用時間の伸びが鈍化した(ブルームバーグ)
米フェイスブックは同社のソーシャルネットワークに人々が費やす時間が少なくなっており、北米では初めて日々のユーザー数が減少していることを明らかにした。発表を受けて株価は下落した。
1月31日の発表資料によれば、昨年10-12月(第4四半期)の1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)は14億人となり、ブルームバーグが調べたアナリスト3人の予想平均の14億1000万人をわずかに下回った。これはユーザーの伸びとして過去最低に相当する。米国とカナダのDAUは1億8400万人と、7-9月(第3四半期)の1億8500万人から減った。
フェイスブックにとって昨年は苦難の年であり、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は同社の主力であるニュースフィードについて見直すことになり、変更によって同社のソーシャルネットワークに費やされる時間などが減る可能性があると警告していた。
ザッカーバーグCEOは31日、フェイスブックが10-12月期に講じた変更により、ニュースフィードでの口コミ動画数が減ったとし、こうした一連の見直しの結果、フェイスブックで1日当たりに費やされる時間は既に約5000万時間少なくなったと述べた。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、マーク・マハニー氏は「彼らは財務面の基本中の基本であるけん引役の一つについて警告してきた。これは恐らく株価への重しとなるだろう」との見方を示した。
フェイスブックの株価は186.89ドルで終了後、通常取引終了後の時間外取引で一時5.2%安の177.10ドルを付けた。
10-12月期の売上高は129億7000万ドル(約1兆4160億円)と、アナリスト予想平均の126億ドルを上回り、モバイル広告での優勢を証明した。純利益は43億ドル(1株当たり1.44ドル)。
フェイスブックの説明によると、最近の税法の変更により、同社は税金支払いのための準備金を増やさねばならず、10-12月期の1株当たり利益は77セント削られた。これがなければ1株利益は2.21ドルだったという。ブルームバーグがまとめたデータでは、アナリストは1株当たり利益を1.95ドルと予想していた。(ブルームバーグ)
(2018/2/1 14:30)