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[ トピックス ]
(2018/2/7 05:00)
構造改革・再編の火種に?
好調が続く石油化学業界に新たなリスクが浮上しつつある。為替変動や原油価格の上昇といった従来型の懸念材料に加えて、米国のシェールと中国の石炭化学という“黒船問題”が少しずつ大きくなっている。アジアの合成樹脂需要は日本や東南アジアを中心に引き続き旺盛で、急激な市況変動は起こりにくい。だが、これまで国内に漂ってきた楽観論を修正しなければならない可能性が出てきた。(鈴木岳志)
米=シェール/中国=石炭化学
【今のままなら】
「海外市況が高止まりしていて、為替もどちらかというとまだ円安で輸入品が国内に入りにくい。今の条件が維持されている間は状況は変わらない」。石油化学工業協会の淡輪敏会長(三井化学社長)は1月25日の定例会見で2018年の市況見通しをこう語った。確かに18年は国内などのエチレ...
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(2018/2/7 05:00)
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