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[ 医療・健康・食品 ]
(2018/2/8 05:00)
メディギア・インターナショナル(横浜市緑区、田中武雄社長、045・532・9565)は、がん細胞への酸素や栄養の供給を遮断して治療する腫瘍封止ナノデバイス「MD2」の前臨床試験を2018年度中に始める。6月をめどに3億―5億円規模の増資を計画。人への臨床試験を経て、23年をめどに市場投入する方針だ。
MD2はメディギア・インターナショナルが独自に開発した粒子。がんの周辺に注射器やカテーテルなどで局所的に投与し、がんを封じ込める。がんに特異的に作用するため、体への侵襲性が低いという。また、生体分解性も兼ね備えている。今後、外科手術や医薬品など他の治療法で難しい腫瘍への適用や、他の治療法との組み合わせなどを想定している。マウスを使った試験では、MD2の投与により腫瘍の封じ込めや縮小する効果を確認している。18年度中に大型動物を使った前臨床試験に着手するほか、20年度以降に人への安全性・有効性を確認する臨床試験に取り組む。国内の製造受託機関(CMO)などにMD2のライセンス供与などを検討する。
メディギアは東京工業大学の研究成果を活用したベンチャー企業で、13年に設立した。血管内治療向けの器具やシステムの研究・開発を手がける。田中社長は「患者への負担を軽減でき、生活の質(QOL)を向上できる」としている。
(2018/2/8 05:00)
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