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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/12 05:00)
文部科学省は、1月23日に起きた草津白根山噴火に対する総合調査を科学研究費助成事業(科研費)で支援する。研究代表者は東京工業大学火山流体研究センターの小川康雄教授。全国の大学や防災科学技術研究所など、12機関22研究者が参加する。科研費の特別研究促進費で2080万円を助成する。
草津白根山の本白根山の噴火は、事前活動のない水蒸気噴火だった。このタイプの噴火プロセスの解明に加え、今後のマグマ噴出可能性の予測、融雪泥流発生リスクの評価などを目的に実施する。
具体的にはプロセスの解明に向け、既存の地震観測や地殻変動のデータを再調査する。今後の予測に向けては本白根山の地震火山・地盤変動の観測網を強化する。また新火口周辺の温度場、噴出物、温泉水や噴気の変動を調べる。
春先の発生が懸念される融雪泥流に対しては、噴出物の物性解析、積雪状況の観測、泥流・雪崩シミュレーションの実施などから災害リスク評価を行う。
(2018/2/12 05:00)
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