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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/2/13 19:00)
CATL本社と巨大なEV向け電池製造工場(中国・寧徳市、ブルームバーグ)
年内にIPO、新工場は世界2番目の規模
自動車業界の次世代を担う世界的企業が、茶畑の広がる中国南東部の小さな都市で生まれている。電気自動車(EV)向け電池を生産するこのほぼ無名の企業は、13億ドル(約1400億円)を投じて工場を新設する計画だ。完成すれば米テスラを上回る生産能力を持つことになる。
福建省寧徳に本社を置く寧徳時代新能源科技(CATL)というこの企業は、世界最大のEV市場である中国で既に大手EVメーカーに最も多くの電池を供給している。ゴールドマン・サックス・グループなどが引き受け業務を担当する新規株式公開(IPO)で調達する資金は、欧米での事業拡大に充てる考えだ。
CATLは年内にも株式10%を対象に、企業価値を約200億ドルと評価するIPOを実施して131億元(約2240億円)を調達する計画。この資金を基に建設する予定の電池工場はテスラが米ネバダ州に持つギガファクトリーに次ぐ世界2番目の規模で、EV大国としての中国の地位を固めるのに十分な供給量となる。
ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)によれば、CATLはこの新たな組立ラインにより生産規模を5倍に拡大し、EV向け電池メーカーとしてテスラや中国の比亜迪(BYD)、韓国のLG化学を上回って世界最大手になる。
(2018/2/13 19:00)