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[ 化学・金属・繊維 ]
(2018/2/16 05:00)
帝人は15日、分散性を高めたカーボンナノチューブ(CNT)を樹脂に混ぜ込み弾性や耐衝撃性を高めた炭素繊維中間材料(プリプレグ=写真)を開発したと発表した。特殊な表面処理を施し分子を分散させたCNTを熱硬化性のエポキシ樹脂に添加し、プリプレグの品質を安定させた。
すでにミズノがゴルフクラブのシャフト材料に採用を決めた。このプリプレグを使うことで同じ肉厚の従来品に比べ30%軽くなり、衝撃強度は10%向上したという。スポーツ用具で顧客を開拓し、将来は航空機部品用途に売り込む。
プリプレグは炭素繊維シートに樹脂を含浸させたもの。加熱加圧するなどして炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の部品などに成形するが、衝撃を受けた際に炭素繊維と樹脂が剥離し物性が低下する課題があった。剥離防止にCNTを使う研究が進むがCNTは結束力が強く、樹脂内に均一に混ぜるのが難しかった。
(2018/2/16 05:00)
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