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[ 中小・ベンチャー ]
(2018/2/27 05:00)
【川越】サンワ(埼玉県狭山市、美澤暁彦社長、04・2954・6611)は、車いすに乗ったまま階段を下りられる階段避難車を開発した。札幌市消防局、北海道科学大学との産学官連携によるもので、高齢者介護施設での試用を経て、今秋にも発売する。消費税抜きの価格は19万8000円。年間1000台の販売を見込む。
階段避難車は、大災害時に停電などでエレベーターが使えなくなった際、非常階段から体の不自由な人を避難させるために使用する。特殊な車輪とゴムクローラーによって非常階段を下りられる。
サンワは通常品をベースに、車いすを載せて固定する金具を追加して設計し直した。下りられる階段の最大斜度は35度までとなるが、それ以外の仕様はほぼ通常品と同等にした。北海道科学大は実際の避難訓練で実地調査を行い、避難時間などのデータを計測、提供した。
サンワによると、車いすを載せる階段避難車は「少なくとも量産品では、まだ世界に存在しない」(美澤社長)という。そうしたこともあり、販売の8割は北米を中心に海外向けとなりそうだと見ている。
夜間に発生した高齢者施設の火災により、多数の死者が出たことを重く見た札幌市消防局が、サンワに対策を依頼。通常の階段避難車では、体の不自由な人を屋外に避難させた後、別の人の避難に使うこともあり、「体の不自由な人を地面に降ろし、その場に寝かせておくことになってしまう」(同)という指摘を受け、対応策の検討に着手。その結果、普段使っている車いすのまま階段避難車に載せる手法に行き着いた。
(2018/2/27 05:00)
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