[ 政治・経済 ]
(2018/3/5 10:30)
【ワシントン時事】トランプ米大統領は3日、ツイッターで、米国の貿易赤字は過去の政権による「極めて愚かな」通商協定や政策のためだと切り捨て、「もうたくさんだ!」と不満をぶつけた。また、自身が打ち出した鉄鋼やアルミ製品への関税方針に反発し、欧州連合(EU)が報復を検討していることに「欧州車に課税する」と威嚇した。
トランプ氏は「米国の雇用や富は、長年にわたり米国を出し抜いてきた国々に流れている」と貿易赤字を改めて問題視。「各国は米国の指導者たちが何と間抜けだったのかと嘲笑している」と怒りをあらわにした。
トランプ氏は、国家安全保障が脅かされているとして、すべての国からの鉄鋼とアルミ製品の輸入を制限する構え。今週にも輸入制限に関する文書に署名する。例外措置が適用されなければ日本など同盟国も影響を受けるのは必至だ。
EUや中国などは報復措置をちらつかせている。しかし、トランプ氏は2日のツイッターで「貿易戦争は良いことだ」と一蹴し、意に介さない姿勢。この日も「もしEUが(米製品への)大幅な関税と貿易障壁を一段と引き上げるのなら、米国に自由に流れ込む彼らの自動車に課税するまでだ」と強硬姿勢をむき出しにした。
(2018/3/5 10:30)