[ 金融・商況 ]
(2018/3/5 13:30)
仮想通貨ビットコインは今年初めに急落し、最高値から約60%安となったが、同時に取引件数も急減少していた。
ソフトウェアの問題から何らかのニュースに至るまで、取引減少の理由はいろいろ考えられる。しかし説明がつきにくいのは、2月5日の安値から価格が50%上昇する中でも取引量が回復していないことだ。ビットコインの人気が低下しているのではないかと一部投資家が懸念する理由になっている。
1日当たりの平均取引数は昨年12月の高水準からほぼ半分になり、2月には2年ぶり低水準を付けた。ビットコインの価格は1万1000ドル付近にまで回復した。
ニュースケープ・キャピタル・グループの最高投資責任者(CIO)チャールズ・モリス氏は、取引減はビットコイン強気派に悪いニュースだとし、取引量は価格の方向を示唆すると指摘した。「熱狂期があったが今は冷めつつある」と同氏はロンドンから電話で述べた。ビットコインは「弱気相場に入ろうとしているのかもしれない」と指摘した。
調査会社ブロックチェーン・ドット・インフォによれば、1日当たり取引の7日平均は昨年12月半ばの40万付近から、今週は約20万に減少している。(ブルームバーグ)
(2018/3/5 13:30)