(2024/12/16 17:00)
日本産業機械工業会(産機工)が16日発表した10月の産業機械受注高は、前年同月比17・2%増の3632億1100万円となり、2カ月連続で前年同月を上回った。内需は製造業と非製造業、官公需がいずれもプラスで、同10・1%増の2565億4400万円と2カ月連続の増加。外需は中東や北米での電力向けが継続して増加したことなどを背景に、同38・8%増の1066億6700万円となった。
内需の製造業向けは同7・7%増の864億1300万円で、2カ月連続の増加。17業種中9業種が増加となった。食品や石油、非鉄金属、造船向けにまとまった受注があった。産機工では「期末に近づいてきた状況で、設備投資意欲は維持されている」(事務局)と捉えている。
非製造業向けは同3・1%増の771億8400万円で、2カ月連続の増加。電力・ガス向けが好調だった。官公需はゴミ焼却炉などが貢献し、同25・2%増の546億1500万円となった。
外需と関連性の高い主要約70社の輸出契約高は、同38・2%増の939億2800万円だった。8地域中増加となったのは中東や北米、南米など5地域。北米はボイラ・原動機などの発電向けが好調で、同44・0%増の182億8000万円だった。中東は電力向けのボイラ・原動機に加えて、風水力機械やプラントの受注により、同3・6倍の156億5100万円となった。
欧州は同39・2%減となったが、産機工によると「下げ止まって受注が戻ってきつつある」(同)という。一方、中国は同約1割減で「減少が続いており、下げ止まっていない」(同)状況だ。
内外需の機種別は内需は増加が9、減少が3。外需は増加が8、減少が4だった。
(2024/12/16 17:00)
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