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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/9 05:00)
IoT農業で生活再建
大型ダンプが行き交う幹線道路から外れ、山あいの道に入るとすれ違うクルマがなくなった。まばらな民家からは人の気配を感じない。福島市から車で1時間でたどり着いた福島県飯舘村は、原発事故による避難指示が2017年3月末で解除されて間もなく1年になる。だが、住民の帰還が進んでいない。
ひっそりとした山村で農家の菅野宗夫さんがIoT(モノのインターネット)農業に取り組む。実証中の小さなビニールハウスに入ると、天井から垂れ下がったケーブルが目に入る。先端のセンサーが温度、土壌の水分量などを計測している。
決まった時間になると、ほうれん草にそって延びたチューブから養液がしみ出す。小さなタンクが自動で水と肥料を調合して養液を作り、チューブへ送り出す。
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(2018/3/9 05:00)
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