[ 政治・経済 ]
(2018/3/20 12:00)
【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は19日、トランプ政権が中国による知的財産権侵害に対する貿易制裁措置の概要を23日までに公表する見通しだと報じた。年600億ドル(約6兆4000億円)規模の関税を課すことを検討しているという。
米政権は、最大の貿易赤字相手国である中国の知財権侵害を問題視し、昨年8月に米通商法301条に基づく貿易制裁に向け調査に着手。制裁対象は中国の主要輸出品である家電製品など100品目超になるとされている。
ただ、同紙は「トランプ氏は経済的な脅しをぎりぎりの段階で撤回したことがある」「状況は流動的」と伝えている。
米国は安全保障上の脅威を理由に鉄鋼、アルミニウムの輸入制限も決め、中国などに対する強硬姿勢を鮮明にしている。米国が制裁に踏み切れば中国は報復する意向とみられ、米中間の貿易摩擦が激化しそうだ。
(2018/3/20 12:00)