[ 政治・経済 ]
(2018/3/23 17:30)
世耕弘成経済産業相は23日の閣議後記者会見で、米国による鉄鋼・アルミニウム輸入制限措置の日本適用について「極めて遺憾だ」と語った。その上で「引き続き対象からの除外を粘り強く働き掛けていきたい」との考えを示した。河野太郎外相も「懸念は米国に伝えている。今後もさまざまな意見交換をしていきたい」と話した。
世耕氏は「互いに対抗措置の応酬になった場合、自由貿易体制の崩壊につながりかねない事態になる」と指摘。日本の対応については「世界貿易機関(WTO)を主軸にしながら問題の解決を図ることが重要だ」と述べるにとどめた。
また世耕氏は、米通商法301条に基づく対中貿易制裁発動では、特許など知的財産権の保護の重要性に理解を示した上で、「市場歪曲(わいきょく)的措置は日本にとっても深刻な懸念がある」と語った。(時事)
米輸入制限「極めて遺憾」-官房長官
菅義偉官房長官は23日午前の記者会見で、米国による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置の発動について、「極めて遺憾だ」と述べた。一方、同盟国である日本の製品輸入は米国の安全保障に悪影響を与えることはないとして「対象除外を粘り強く働き掛けていきたい」と語った。(時事)
米輸入制限に「大変遺憾」―与党幹部
自民党の岸田文雄政調会長は23日、与党政策責任者会議後の記者会見で、米国による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置の発動について「大変遺憾だ」と語った。岸田氏は、麻生太郎副総理とペンス副大統領による日米経済対話を通じて、日本の立場を説明することが重要との認識を示した。
公明党の石田祝稔政調会長は「日本はぜひ(適用を)除外してほしい」と述べ、トランプ米大統領に翻意を求めた。(時事)
(2018/3/23 17:30)