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[ 化学・金属・繊維 ]
(2018/3/29 05:00)
東レは28日、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で、成形時間を従来の40%程度に短縮する生産技術を開発したと発表した。成形に必要なエネルギーは半分になる。金型表面にヒーターを取り付け、直接、炭素繊維の中間基材(プリプレグ)を加熱することで樹脂の硬化を早める。2018年いっぱいは実証実験を行い、生産効率向上が求められる航空機や自動車分野に応用を進める。
開発した成形技術は複数枚のシート状ヒーターを金型表面に設置し、真空圧下で加熱する。併せて開発した最適な加熱条件を決めるプログラムを使い、ヒーターごとに適正な温度制御を実施。プリプレグの残留応力の分布を均一化し、設計に近い形状や寸法に仕上げることが可能になる。
真空圧下の加熱なので、一般的なオートクレーブ(高温圧力釜)と比べて空気を加熱するエネルギーを大幅に削減できる。また、寸法精度の向上で、組み立て時などに部材の補修作業も減らせる。
(2018/3/29 05:00)
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