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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/3/29 10:30)
28日の米株式市場で、テスラの株価が続落。23日にカリフォルニア州で起きたクロスオーバー車「モデルX」の衝突事故では原因がまだ分かっておらず、さまざまな懸念や臆測が飛び交っている。この事故では運転手が死亡した。
テスラはブログで、事故車のログ(作動記録)の回収に向けて当局と協力して取り組んでいると表明。同社は自動運転支援システム「オートパイロット」の安全機能にこれまで問題はないと主張。今回の衝突事故で死亡した運転手が事故前にオートパイロットを作動させていたか否かについては、明らかにしていない。
3月に入ってテスラ株は5営業日以外は下落しており、時価総額で米最大の自動車メーカーの座を今週、ゼネラル・モーターズ(GM)に奪われた。28日終値は前日比7.7%安の257.78ドル。来週にも見込まれる1-3月(第1四半期)生産結果の公表を前に、同社の無担保社債の価格は過去最安値を付けている。
テスラに対してはセダン「モデル3」生産目標達成への不安が広がっているが、今回の事故はイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に新たな課題を突きつけた。数日前にはウーバー・テクノロジーズの自動運転車が試験中に死亡事故を起こしたこともあり、今回のテスラ車の事故で自動運転機能に対して新たな疑念が広がる可能性もある。(ブルームバーグ)
(2018/3/29 10:30)