[ 金融・商況 ]
(2018/3/29 18:30)
仮想通貨交換業者の東京ゲートウェイ(東京)とミスターエクスチェンジ(福岡市)が金融庁に業者登録の申請を取り下げる意向を伝えたことが29日、分かった。これで取り下げは計5社となった。いずれも改正資金決済法に基づく登録審査中の「みなし業者」。コインチェック(東京)の仮想通貨流出を受け、金融庁は審査を厳格化しており、今後も撤退が相次ぐ可能性がある。
1月に起きたコインチェックの仮想通貨流出では、システムの安全対策の不備などが問題となった。金融庁はコインチェックを含む全16社のみなし業者を対象に立ち入り検査を行い、利用者保護や安全対策などを厳しく検証している。
業務停止命令を受けたビットステーション(名古屋市)のほか、来夢(三重県鈴鹿市)、bit Express(那覇市)が申請を取り下げる意向だ。今回撤退が判明したミスターエクスチェンジは業務改善命令を受けており、金融庁は対策が不十分な業者に管理体制の抜本的な見直しや事業撤退を迫っている。(時事)
(2018/3/29 18:30)