[ ICT ]
(2018/3/30 09:30)
米マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、ここ3年で最も大規模な組織再編を発表した。法人向けのデバイス事業とソフトウエア事業を1つの部門に集約し、基本ソフト(OS)の「ウィンドウズ」をクラウドサービス部門と統合した。
ナデラCEOは一連の変更を社員宛てのメモで明らかにした。それには、マイクロソフトで21年勤務したウィンドウズ担当責任者のテリー・マイヤーソン氏の退社と、クラウドとウィンドウズの両方を含む新部門の責任者にスコット・ガスリー氏を指名する人事も含まれる。
ナデラCEOはこのほか、生産性ソフト「オフィス」責任者のラジェッシュ・ジャー氏を、新たに創設した「エクスペリエンス・アンド・デバイス」部門の統括役とした。マイクロソフトのメモによると、この新部門は人々の各種コンピューター機器との関わり方を重点的に扱う。
ナデラCEOは、パソコンがもはやコンピューターの主軸でない世界にマイクロソフトを順応させるための変化に取り組んでいる。今回の変更は、コンピューターがクラウド、モバイル、生産性、人工知能(AI)ソフトウエアにシフトする中でウィンドウズが果たす役割が縮小していることを反映している。(ブルームバーグ)
(2018/3/30 09:30)