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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/4/4 16:30)
米テスラの新型EV「モデル3」(テスラ提供)
米テスラの新型車「モデル3」が米国内の電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)出荷で首位に躍り出た。同社が3日発表したデータで正式に確認された。
1-3月(第1四半期)のモデル3出荷台数は8180台。トヨタ自動車のPHV「プリウス・プライム」は6468台、米ゼネラル・モーターズ(GM)の「シボレー・ボルト」は4375台だった。
自動車製造を開始してから10年足らずのテスラにとって、首位に立つことは決して小さくない功績だ。だが、同社が短い歴史の中で最も難しい局面の一つに移ろうとする中で、依然として大きなハードルが立ちふさがっている。
ブルームバーグは今年に入り、車両識別番号(VIN)を使ってモデル3の生産台数を追跡する実験的モデルの利用を開始。当社の最終予想はテスラが発表した数字を5%下回るにとどまり、モデルの妥当性がほぼ立証されたと考えられる。ただ、これはテスラのファンにとっては朗報ではない。当社のモデルはテスラが昨年末の生産能力を誇張した可能性を示唆しているためだ。テスラは今後数週間にわたり、今回発表したピークの週間生産台数を維持し、それをさらに伸ばすことが可能だと証明する必要がある。
ウォール街は今回発表された生産台数に満足しているものの、手放しで喜んでいるわけではない。ロバート・W・ベアードのアナリスト、ベン・カロ氏は「十分に良好だ」と指摘。キーバンク・キャピタル・マーケッツのブラッド・エリクソン氏は、今回の数字は「懸念していたよりも良かった」との見方を示した。コンシューマー・エッジ・リサーチのアナリスト、ジェームズ・アルバータイン氏は、モデル3の生産台数が自身の予想を下回っても強気な姿勢を維持しており、「今後の増産がより容易になることを期待している」とコメントした。
テスラの1-3月期最終週のモデル3生産台数は2020台だった。同社はペースの持続性に対する懸念を払拭(ふっしょく)しようと、今週も2000台生産する計画を示した。(ブルームバーグ)
(2018/4/4 16:30)