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[ 環境・エネルギー ]
(2018/4/6 06:00)
【マニラ時事】フィリピンの人気リゾート、ボラカイ島が26日から最大6カ月間閉鎖されることになった。ドゥテルテ大統領が4日夜の閣議で決めた。美しいビーチの汚染を防ぐため、観光客らの立ち入りを禁止。ホテルなどの排水・下水設備を集中的に改善する。
ボラカイ島はフィリピン中部にある南北に長さ約7キロメートルの島。米国の旅行誌トラベル・アンド・レジャーの「世界の島トップ10」で2017年は3位に選ばれた。同年は200万人の観光客が訪問。島の旅行会社によると、日本からは毎年2000~3000人が訪れる。
ドゥテルテ大統領は2月、島が「汚水だめ」になったとして閉鎖する考えを示した。年間約60億ペソ(約123億円)を稼ぐ島の観光業や1万7000人の雇用が損なわれるとして、商工会議所や一部閣僚は部分的な閉鎖を訴えたが、完全閉鎖が採用された。
観光省の幹部は5日、「1歩下がって2歩進む。ボラカイを守るために苦い薬を飲まなければならない」と指摘。内務・自治省の幹部は、完全閉鎖が3、4カ月で終わる可能性を示唆した。
(2018/4/6 06:00)