[ ICT ]
(2018/4/7 05:00)
ソフトバンクグループ(SBG)は6日、カナダのリチウム採掘・精錬会社であるネマスカ(ケベック州)に出資する契約を結んだと発表した。6月5日までに同社の発行済み株式総数の最大9・9%を保有する。出資額は9900万カナダドル(約83億円)の見込み。スマートフォンや電気自動車(EV)の需要増による二次電池市場の急拡大に対応する。
ネマスカはケベック州にある世界有数のリチウム鉱山ワブチを開発し、同州シャウィニガンにリチウム精錬プロセス工場を建設する予定。2020年後半に高純度の水酸化リチウムと炭酸リチウムの商業生産を始める。
ワブチの可採掘埋蔵量は約33年。精錬工程を経て製造されるリチウムは年3万3000トン以上と見込まれている。SBGがネマスカの発行済み株式を5%以上保有する限り、SBGは毎年、年間生産量の最大20%を長期間にわたり購入する権利を持つ。ネマスカへ取締役1人を派遣する権利も保有する。
(2018/4/7 05:00)